糸の種類と素材の特徴



● 植物繊維で紡がれた糸とその特徴について
   
   現在家庭用品や服飾に使われている糸の中で、植物繊維を原料とする糸は主に綿糸麻糸がある。

   麻は非常に古い繊維で特にリネンは人類が用いた最古の繊維とされている。
   20種近くもあり、採集する部分によって靭皮繊維と葉脈繊維に大別されている。
   その大きな特徴は丈夫で、マカロニのように繊維の中央に大きな穴があり、水分を吸ったり吐いたりできる。

   綿糸は人間が約5000年前に使い始めたと言われている。「あおい科」に属し、きれいな花を咲かせる植物だ。
   花の後にできる実(コットンボール)が成熟して弾け、中から白い綿繊維が溢れ出る。
   綿花は世界80カ国以上で栽培されており、最も身近な繊維である。
   綿の品質を決める重要は要素は繊維の長さであり、繊維が長いほど良質なものと言われている。






● 麻糸
   天然植物系の糸で、家庭用品品質表示法で指定されている
   ミーと亜麻(リネン)に代表されるものは丈夫で吸湿性が良
   く、表面に光沢があります。やはり天然素材故のやさしさがあ
   り、静電気を起こしません。保温機能は動物の毛と比べ少々劣
   るため、サマーセーターや小物に多用されます。最近では指定
   外のヘンプ(大麻)、ケナフ(洋麻)も雑貨や小物用に注目されて
   います。

● ウール


● カシミア


● アルパカ

● 化繊糸


● 和紙糸
   近年開発された環境に優しいエコ商品です。和紙は中性のた
   め丈夫で長持ちする上、紫外線をカットする機能が優れ、抗菌
   効果があります。また吸放湿性が良く、通気性も良い。雑貨や
   小物にピッタリの素材です。

● 混紡糸



● 動物繊維で紡がれた糸

ウールと呼ばれる毛には、羊毛と獣毛があり、
獣毛はカシミヤ、アンゴラ、アルパカ、キャメル等があります。
にもかかわらず、一般的に流通している量の多さから、
ウールとは羊毛(綿羊)と認識されている事が多いです。
ウールの品質を保証するマークとして、ウールマークがあります。
これはザ・ウールマーク・カンパニーが定めており、
100%ニューウールでなければならない、
世界的な厳しい品質基準が設けられています。

   古来より繊維の中でもっとも美しいものとされている、桑の繭から
   取り出されたシルク(絹)で作られた糸は、歴史上でも文明開化の
   一大貢献をして来ました。1粒の繭から約1500mぐらいの細く長
   い生糸(きいと)が取れます。断面は2本のフィブロインやセリシン
   が覆う形で、セリシンは水やアルカリで溶け易いので、精錬する
   事で除去され、美しくしなやかなフィブロインが取れます。天然繊
   維の中では最も細い(髪の毛の約30分の1)長繊維です。シルク
   繊維から作られた絹糸は昔から高級品の代名詞です。

   羊は人間にもっとも近い家畜として有史以来殆どの世界全域で飼育されています。各地で品質改良が続けられ今日の良質の毛を生産するようになりました。現在羊の種類は3,000種以上にのぼります。




人類と羊との関わりは深く、8000年以上昔から飼育されていたと言われている。その中で羊毛を衣類などに生かす技術が育まれ、現在でもセーターやマフラーの繊維として利用されている。

弾力に優れてシワになりにくく、すぐれた保温性をもっていて暖かいという長所があるので、主に秋冬物の衣類に用いられる。ただし洗濯によって縮みやすかったり、肌の弱い人にはチクチクした触感があるなど、短所も持っている。

● 参考データー
     ⇒ 市販の毛糸の太さを表す用語について