この記事は旧 Google サイトに2013年3月にアップし、2016年11月26日のPC買替ついで、バックアップした際に、保存した写真の日付が更新されてしまい、しょうがなく、こちらのブログに引っ越して来た時に、写真の日付に合わせて、記事を公開しました。

    2021年1月現在は、コロナ禍でステイホームを頑張っているので、運営していた Google サイトの記事をブログに引っ越し、ついでに、記事内容を大幅に更新する事にします。

    アイキャッチにあるコードの編み方は、以前日本の編み物教本に載っていたもので、テスト編みした画像す。古い本は既に処分したので、どこの出版社のどんな名前の本かは、全く覚えていませんが、「スレッドコード」と名付けられていた事は覚えています。

    スレッドは英語で「thread」、撚り合わせた糸、または、筋のような細い紐の意味です。鎖編みをアレンジして、掛け糸を2方向に掛けて編んでいるので、確かにスレッドコードの表現は正しいと思います。

    当時は興味津々で巾着の紐にでもと思って、編んで見ましたが、がっかりした事を覚えています。理由は、教本通りに編むと、アイキャッチ画像のように、コードと言うイメージではなく、編み上がりの形がいびつでした。

    いびつと言うには、またちょっと違うかも知れませんが、要するに紐として結んで見た所、結び目が変なのです。理由は、編み上がったスレッドコードの断面が、なんと、丸でも四角でも、バランスのいい形ではなく、扇型なのでした

    レース糸なら気づかないかもですが、使った糸はアクリルの極太で、紐としては、美しくなかったんですね。手編みの丸紐の方が、よっぽど美しいと思いました。

    そこで、あっさり下がるのはなんだかくやしいので、繰返し編みながら糸のもつれ関係をじっくり観察し、掛け糸の方向を変えたり、向きを変えたり、主婦の仕事と子育てをしながら、実に1週間もの時間をかけて、ようやく納得行く編み方に辿り着きました。

    当時は全く日本語サイトに無かった事を検索、確認した上で、海外の方でもわかるようなネーミングが思いつかず、適当に3D編みコードとタイトルをつけたのが、今はネットにしっかり広まったようです。

    浅はかでしたね~反省してますw 何故なら、良く考えれば、どんなコードを編んでも、組んでも、出来上がるのは3Dコードなんですよ。英語圏の方達も疑問を持たなかったでしょうか、改めて、スレッドコードをアレンジした編み方は、本来の名を残したままで、「スレッドコードアレンジ」と、今後は読んで行きたいと思います。

    では、スレッドコード(広義で細い紐を全般に指す)を見て行きたいと思います。

一、スレッドコードアレンジ
    このコーナーで言う「スレッドコード」の意味は、アイキャッチにある編み方に限定させて頂きます。

    そのスレッドコードにがっかりさせられた後に、筆者がムキになって、改善策を見つけたアレンジ方法を、これからお見せしますが、2013年当時、筆者はまだ動画など作れませんでしたので、写真をトリミングした静止画像だけでした。


    端から作りたいコードの長さの約3.7倍の長さを残して、所謂「引き解け結び」の作り目をします。このコードの場合は、他の作り目はお勧めしません、「引き解け結び」の作り目が一番綺麗に仕上げられるからです。

    続いて、編み糸の後ろ側に針を回し、端糸を掛けます。


    今度は編み糸を針に掛け、先に掛けた端糸と作り目を一緒に引抜きます。これで1目のできあがりです。繰返し編む事でコードができます。



    一連の動きはこうです。

① 編み糸の後ろ側に針を回します
② 端糸を奥から手前方向、針に掛け掛けます
③ 編み糸を針の向こう側から手前に掛けます
④ 先に掛けた端糸と一緒に、針にある編み目を一度に引抜きます

    これを必要な長さになるまで繰り返して編みます。最後の目は引抜いた糸を数cm残して切り落とし、そのまま抜いてしまってから、糸処理をします。

    2色の糸を使うとどうなるのかも、全く同じ編み方でテストして見ましたが、1面だけ綺麗な鎖が出てますが、全体的に余り綺麗ではなかったので、参考程度に見て下さい。


    このコードが出来てから、なんと呼ぶか考えましたが、日本だけでなく、海外の作家さんとも共有が出来ればと思い、海外の人にもわかり易いよう、「3D編みコード」とタイトルを付けたんですよね~浅はかでした、反省です。

    立体的に編み上がったコードは、全て3Dコードと言うんですよね~そのまま「3Dコード」で広まりましたが、改めて「スレッドコードアレンジ」と、今後は呼びたいと思います。本来のスレッドコードの編み方を当方で改善したものですから、スレッドコードの呼び名をそのまま残してあげたいものです。

二、メリヤスコード
    海外のサイトで「3Dコード」と言えば、このメリヤスコードを見かけます。棒編みのメリヤス表編みを鈎針で実現したもので、Pinterest にも載っていました。現在は「i-cord」として知られています。

    ちゃんとした呼び名を考えると、「メリヤスコード」になるのですが、「i-cord」で知られているので、ここでも取り敢えず「i-cord」と呼びます。しかし、編み方をすぐにイメージできるようにするためには、「メリヤスコード」で認識されたいですよね。

    編み方について、簡単に GIF 動画を作りましたので、見ればすぐにわかります。


    コードにしては、メリヤス編みなので、縦に伸縮性があり過ぎて、ハンディバッグや靴ひも等、しっかり結びたいものには向いていません。ゆるふわっと飾る程度の紐としてなら、いいかも知れません。

    また、綿や麻など、伸縮性のない素材で編むなら、少しはマシかも知れません。

    編み方が簡単で、棒編みを知っている人ならすぐに出来るようになりますが、丸い形状のものを鈎針の上で一列に並べるので、5目以上は、編むのがしんどいと思います。




所謂「3Dコード」と言うものを再度整理してみましょう。

→ 「三つ編み四つ編み五つ編み」

→ 「六つ編み七つ編み八つ編み」