メリヤス細編みの編み方, how to center single chrochet, 钩短针象平针,

  鈎編み技法の一つで、英語は「Center Single Crochet」と言い、教本等ではCSCと略されます。特徴は鈎編みなのに、編み上げた模様が棒編みのメリヤスにそっくりで、鈎編み特有な左へのズレもありません。下段の目の中央を拾うので、強制的にズレが矯正される訳です。

  但し輪編みでしか模様が保たれないので、往復編みは模様が出来ません。丸い編みぐるみや輪編みのバスケットなどで編み目を綺麗に揃いたいなら、CSCは重宝されます。


  最も大事なのはどこで目を拾うかと言う事です。細編みの各段は下の段と繋ぐ縦糸と隣りへ渡る横糸で構成されていて、横糸を拾って編むのは一般的な細編みですが、ハート状の縦糸の中心を拾って編むのがメリヤス細編みです。


  それぞれの編み目の縦糸は表に見える2本あり、その中心を割って針を挿入します。参考までに裏側は横糸の下に針を出す様に確認して下さいね。


  編み糸を掛けて、細編みのように引抜きます。


    下段編み目の中心を拾って、編み糸を掛けて引抜く作業を繰り返して行けば、メリヤス細編みの模様ができます。全く同じ糸で比較すると、棒編みのメリヤスは1本の糸で編まれているので厚みが糸1本分であるのに対し、鈎編みの編み目は表2本と裏1本が重なった厚みなので、2倍に近い厚みがあります。これも作品づくりの予備知識の一つですね。