上記が標準なブランケットステッチで、針運びの後に糸をかけると一般的に教えられます。縫うときは針を糸の裏ではなく、糸の手前から出す様注意すれば、スイスイと一手間で縫い進められます。

   普通のブランケットステッチは簡単ですね~、ただ私はあまりこのブランケットステッチを好みません。滑べやすい素材などで縫い目がズレたりすることがあるからです。なので独自なブランケットステッチの縫い方があります。自家継承です。

   その独自なブランケットステッチの前に、まず縫い進む方向について少し話したいと思います。

   ネット上で見ていると、縫い進める方向は人によって、右から左へ進む人と、左から右へ進む人がいます。みなさんはどちらですか?

   基本どの方向で進んでも問題はないのですが、縫う手で縫い目の高さとピッチが隠れて、スムーズに確認できないと、作品の品質が劣化し易いですね。

● 右利きは、左から右へ→進む方向が好ましい
● 左利きは、右から左へ←進む方向が好ましい

ブランケットステッチの独自の縫い方

   では、独自の、縫い目がより安定するブランケットステッチを載せましょう。「針運び+糸がけ」でステップが1つ増えますが、縫い目が数倍も安定します。そのブランケットステッチと標準ブランケットステッチの断面の差も確認してくださいね。

   密度を高めて行くと、ボタンホールに使われる縫い方ですし、丸く縫えば刺繍に使われる手法の一つです。最も刺繍の場合は標準な縫い方で充分です。


   考えない人に言われたことがよくあるので言っておきますが、「全然大した事じゃない」と言うなかれ、ここは「コロンブスの卵」理論と同じですから。

   それから、最近当サイトのコンテンツをよく動画サイト等で見かけますが、転載は禁止ですから。
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ブランケットステッチのV字アレンジ


   ブランケットステッチのアレンジは形をなして、比較的に安定するので、標準な縫い方でOKです。つまり糸を針に掛けることなく、糸の手前を通すだけでいいのです。具体手法は下記gifを見てください。


   この縫い方と同じ結果を得られるもう一つのかがり縫いがあります。呼び名をまだ知らないので、仮に「V字かがり」と読んでいますが、このブランケットステッチのアレンジも同じ名前で読んでも可笑しくはないですね、ただ違いを表現できないので、こちらは「ブランケットステッチV字アレンジ」にしてはどうかな😆

   次へ行こう。

ブランケットステッチの鳥足アレンジ


    これは上記V字アレンジ同様、左隣りの糸を潜らせることで安定します。ただ標準なブランケットステッチの縫い方では、ちょっとした力加減の差でピッチが狂ってしまいます。人同様、隣同士が支え合うことで安定します😆

   V字アレンジよりもっと大きく、広いピッチに向いてそうです。


ブランケットステッチのX字アレンジ

    同じく隣の糸を潜らせることで、ステッチが安定します。かがり縫いで縫い代の処理だけでなく、表に出しておしゃれポイントとしても使えますね。

   ブランケットステッチを表に出す場合は力加減を均一にすることに神経を使うので、体調を整えてから縫うと、品質が良くなります。


   取り敢えず今回はアレンジ3種でおさめます。ブランケットステッチのアレンジ種類はまだまだありますが、実際に日常ではあまり必要がない縫い方は気にかけていませんので、そのうち、時間があれば、他のアレンジ方法を追加していきます。