前回記事(下記リンク)の文末にも書きましたが、作品などで重要な要素である色合わせは、適当に行うと、他人に心理的不安や嫌悪を感じさせる危険があり、予め色彩計画をする必要があります。


    自分でカラースキームが出来ない場合は、どうすればいいでしょう。美術学校の生徒でもなく、デザイン学校の生徒でもなく、且つこれまで勉強したものは関係のない別分野のものなら、カラースキームが苦手な人もいます。

    実は、カラースキームの専門知識がない人はとても多くいます。IT時代に突入してから、カラースキームはPCを使う殆どの人にとって、必要性がある為、カラースキームを踏まえたカラー取得ができるサポートサイトが多く出現しています。これらの色彩サンプル提供サイトからカラーサンプルを頂くのが、一般人にとって、もっとも楽な方法です。

    筆者もカラーの専門知識を勉強した事がなく、PC で絵を描いたリ、サイトのテンプレートをカスタマイズしたりする必要性から、どうにか独学できないかとたびたび検索をしたりしています。ネットを始める20年前は、殆ど海外のサイトに頼りっきりでしたが、今は日本語サイトも多くありますので、紹介してみたいと思います。

PALETTELIST

カラー採取, coloring, 颜色选择

    筆者にとって一番使いやすいサイトかも知れません。ヒントになるメインカラーを二つだけ選ぶことで、画面の右側に候補となるカラーテーマがずらっと並べられます。カラーパレットには4色しかありませんが、カラーテーマの候補が沢山あるので、色の数には事欠かせません。

    右下には選んだカラーテーマ中のカラーコードが表示されていて、クリックすると、自動的クリップボードにコピーされます。1つの画面で事足りるので、カラー採取には、非常に便利で重宝します。

    参考イメージやトレンド情報は右上にありますが、別サイトになっていて、リンク先は英文サイトです。

Adobe Color


    これより、それぞれのイメージはそれぞれの該当サイトへ飛ぶリンクを埋め込んでありますので、クリックして外部サイトを閲覧できます。

    サインアップしなくても充分に使えました。カラースキームの知識がある人なら、「作成」メニューから自分で5色のカラーテーマを作る事ができます。作られたカラーテーマが色彩理論と相違がある場合は、親切にも注意書きが下の方にポップアップ表示されます。

    筆者は主に「探索」と「トレンド」メニューから、お気に入りのカラーテーマを探しています。ゼロから色を決めて行くほど、専門知識はないので、ハンドメイドの場合も、既存材料の色をベースに調べますから、上記二つの機能で充分でした。

    見つけたカラーテーマをクリックすると、そのカラーテーマのページになり、それぞれのカラーナンバーを1クリックでコピーできます。昔カラーパレットで苦労した頃よりは、ものすごく快適に使えます。

    サインアップすると、膨大な量のカラーテーマのライブラリを利用できると思います。

Scheme Color


    トップページには検索エイリアがあり、下にスクロールして行くと、このようなカラーテーマが並べられています。合計712ページものカラーテーマのライブラリーで、きっとお気に入りのカラーテーマを見つける事ができます。

    筆者も絵を描く時のイメージカラーを探す時は、他の要素を頭から取り払って、ここのカラーテーマだけをひたすらにめくります。目に飛び込んでくる直感だけを頼りにしています。

    こちらのサイトでも、選択したカラーテーマのコードを1クリックで取得できるし、その他 RGB の値も確認できます。

Color Drop


    他の字のカラーパレットに収めたもので、スクロールするだけで全てのカラーテーマを見る事が出来ます。勿論カラーコードをクリックするだけでコピーできますし、RGB の値も確認でき、左上のドロップボタンより、人気があるカラーテーマ順にソートもできます。

    右上のメニューには、Color Code Converter や Gradient Editer があり、プロの方には重宝されるではないかと思います。

    ただ4色のみのカラーテーマなので、筆者には少々使いにくいです。

Nippon Colors


    日本独特な、伝統に伝わる色が揃っています。「和」を意識した創作なら、貴重なツールです。カラーコードは選択したカラーのページの右下に、表示された RGB 部分にカーソルを載せると、現れます。クリックするとカラーコードを取得できます。

    日本伝統色なので、全般的に落ち着いた雰囲気で、雅な色感覚ですが、組合せ方では、美しい色彩を放ちます。ただ、カラーテーマがありませんので、補色や近隣色の使い方は、先ずカラーテーマのあるサイトで確認してから、色彩選択すると良いでしょう。

Canva Colors


    グラフィックデザインできる配色のみでなく、各色の色合いの意味やデザインサンプルが豊富にあり、カラーだけでなく、カラーを必要とする各分野に関するコンテンツが豊富にあり、とても魅力てなサイトです。

    とてもためになるコンテンツが多いので、暇な時に見ています、勉強になりますよ。

Web Gradients


    美しいグラデーションカラーを無料で使える、カラー取得サイトです。ボタンをクリックするだけで、Internet Explorer や Chrome などクロスブラウザ対応のCSS3コードをコピーできるので、ウェブサイトクリエイターが多く使っています。

    カラーコードを取得するだけなら、これまでに紹介した上記のサイト達が、非常に便利な使い心地ですが、グラデーションの場合は、ちょっと違うので、ここのサイトでコピー出来る CSS  は助かります。

ColorSpace


    ちょっとマルチなカラーサイトかも知れません、右上のメニューにある「PALLETS」は、思いつくメインの1カラーだけ選ぶと、自動的にその色を含めたカラーパレットが自動的に作成されます。選んだカラーテーマの色はクリックすると、カラーコードが選択される状態になり、コピペが可能です。

    カラー取得だけでなく、右上の「GRADIENT」は好きな色を2つ決め、カラーコードを入力すると、グラデーションを作成でき、そのグラデーション用の CSS コードもコピペできます。そして、オマケに3色グラデーションも作れるのですから、マルチに使えますよね。

ColorLovers


    筆者が20年ほど前に見つけた、カラーテーマのコレクションサイトです。Lovers と称する会員からなるカラーに纏わるコミュニティ形式のサイトで、会員たちが登録したお気に入りカラーテーマが膨大なサンプルとなって、AI ではなく、人間である集団が作ったデータですので、個性的なものも多いし、あっと驚くような色使いもあります。

    また、カラーだけでなく、テキスタイルに欠かせないパターンも膨大な数が登録されていて、知らないのは勿体ないくらいに思います。そして、カラーやパターンに関わる住宅、インテリア、ファッション、ウェディングなどの情報も多くあります。


    以上、筆者が注目しているサイトだけを集めて見ました。他にもカラーやグラデーション CSS を取得できるサイトは沢山ありますが、全部集めると言う趣旨ではありませんので、ご了承下さい。時代が時代ですし、他の人が運営するサイトですので、変更などでリンク切れがある場合は、どうぞコメントでお知らせ頂ければ、幸いです。