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おくるみの参考サイズを見ましたか?
上記記事を投稿した際に、
おくるみの機能について、
もっと詳しく説明する必要性があると思い、
この記事を追加説明として書きます。

おくるみは漢字で「御包み」と書き、
包み方こそ人それぞれの違いはありますが、
古くからアジア全域に使う習慣があります。
赤ちゃんの出産準備に不可欠なものです。

では何故おくるみなのか?
保温性ならしっかりした生地の産着があるし、
お出かけや寝る時はブランケットがあるし?

実はですね~おくるみを使う、
科学的に解明された理由があります。

一般的にネットで検索すると、
おくるみの包み方は良く見ますが、
注意点がないので、
誤解すると危険性が潜んでいます。

ここで、
注意点を含めて、
おくるみの機能について説明します。

その① 赤ちゃんに与える安心感

子宮の中で赤ちゃんは全身が包まれていて、
10ヵ月も過ごして来ます。
世に出てから急激な環境変化には、
馴染む過程が必要です。

お母さんのお腹の中でしっかり優しく包まれ、
守られている安心感を彷彿させ、
おくるみは精神安定の重要アイテムなのです。

ミルクも飲ませたしおむつも替えたのに、
ぐずぐずと泣く赤ちゃんには、
おくるみがあると安心して寝られます。

抱っこして腕の中で熟睡したと思っても、
ベビーベッドに寝かせると泣き出す赤ちゃん、
繰り返しても状況が変わらないなら、
おくるみで包んでから寝かせてみて下さい。

赤ちゃんにもママの精神安定にも、
それほど大切な役割をしているのです。

大人になっても隙間が好きな人、
いちいちびくびくする人は、
確かな根拠があるわけではありませんが、
外の世界に馴染むまでの、
安心感が不足していたためと、
昔のおばあちゃんは普通に言ったりします。

おくるみを使う期間は一般的に、
産まれてから3ヵ月~半年と言われますが、
実は人それぞれ差があります。
機能その④と関係あるので、
そちらで詳しく書きます。

その② 温度調整

子宮の中にいた赤ちゃんは、
常に母親の最適な体温に守られ、
外の世界に出るとすぐ外温にさらされ、
体温調節機能がうまく働きません。

おくるみは防寒防暑、
直射日光から赤ちゃんを守る役割もあります。

新生児は産着の上に直接おくるみで、
温度調節をしてあげましょう。
その為、
おくるみは出産後3ヵ月ほどの季節に合わせ、
素材を選ぶ必要があります。

その③ レム睡眠の確保

上記機能その①の安心感と関係してきますが、
おくるみを使うとレム睡眠の時間が、
使わない子供よりも2倍長いと、
アメリカの研究結果があります。

赤ちゃんには、
突然びくっと突っ張る原始反射があり、
しっかりくるんであげないと、
手足が大幅にバタつき、
その度に眠りから目を覚まします。

レム睡眠は脳の発達に必要です。

現代は核家族化で若い母親に教える祖父母が、
側にいる事が少ないせいか、
赤ちゃんの環境に馴染む過渡期を知らずに、
赤ちゃんにレム睡眠を与えられず、
自分も一緒になって精神不安定に陥り、
子供の発達障害が増える事になっています。

ADHDの方が昔より増えていますが、
医学的に原因はまだ解明されていないとされ、
しかし中国では昔から3ヵ月~半年の間、
レム睡眠が不足している子供は一部、
そうなる傾向があると聞いた事があります。

日本でも医学的に解明できないなら、
統計を取ればいいのにと思います。
統計学も科学ですから、
何も頭がちがちに、
医学的解明のみに頼る事もないと思います。

そして赤ちゃんのレム睡眠を妨害するのは、
ガヤガヤとした世間の騒音ではないのです。
何故なら子宮にいる赤ちゃんも、
母親のお腹越しに、
家族の声や世間のガヤガヤが聴こえていたのです。

大きな音で一瞬起きても、
親の腕の様な安心感が感じられると、
あっという間に睡眠に入ります。

赤ちゃんのレム睡眠は子宮の中のように、
親に包まれている安心感があるかどうかによります。

その④ 突然死症候群のリスク軽減

15年ほど前の小児科ジャーナルで、
仰向けで寝かせている赤ちゃんのうち、
おくるみを使う赤ちゃんは、
そうでない赤ちゃんより、
SIDS(乳児突然死症候群)のリスクが、
少なかったと発表されました。

赤ちゃんはモロー反射(原始反射)などで、
突っぱねた手足でずれた布団や、
ブランケットが顔に掛かって、
窒息死を招いてしまうリスクがあるので、
おくるみはこのリスクの対策となります。

しかし、
この先について注意!が必要です。

中国では統計的に出ていましたが、
寝返りした赤ちゃんがおくるみのせいで、
体を戻せず顔面が布団に埋もれ、
SIDSのリスクが増えたそうです。

どういう事?!
矛盾しているじゃないか?!
と思いますか?
矛盾していません。

産まれたての赤ちゃんには確かに、
おくるみがあると良く寝られます。
抱っこすると寝るのにおろすと泣くのは、
その証拠です。
問題はいつまでおくるみを使うかと言う事です。

機能そお①で話したおくるみの使用期間が、
一般的に3ヵ月~半年とされているが、
個人差があると話しました。
これです。
つまり寝返りが信号です。
寝返りが出来るようになった赤ちゃんには、
おくるみを使うと返って危険と言う事です。

寝返りが出来るようになったのに、
おくるみした時と違ってレム睡眠が少ないなら、
ベッドのような広く真っ平の状態ではなく、
ベビー籠で寝かせるといいです。
寝かし方にはちょっとしたコツがありますので、
おくるみを卒業した赤ちゃんは籠で寝かせましょう
の記事でそのコツを書きますね。

ちなみに我が家では籠を買わずにしても、
子供に買った空気を入れるビニールボートで、
代用する事ができました。


この写真はたまたま夏の風呂上りで、
バスタオル2枚でぐるぐるまきしたところです。
10ヵ月でもう普通のベビーベッドで寝られる頃です。
写真はボートの参考用です。
寝かせ方は上記リンク先の記事を参照願います。
ではまた次の記事で。