鈎編みの最も基本的な編みパターンです。

初心者から鈎編みを始めるステップとして、
1.針と糸の持ち方を覚えて、
2.作り目を覚えて、
3.鎖編みが出来るようになって、
4.細編みが出来るようになれば、
5.このネット編みが出来るようになります!

トップ画像の左下にあるのは「編み図」で、
鎖を表示する〇と細編みを表示する✕は、
JIS記号として登録されてあり、
編み物に慣れると、
この編み図を見るだけで、
作品が編めるようになります。

ついでですので記号の補足説明をします。

海外でもいま編み図はありますが、
歴史を遡って行くと、
略語を使って1段ずつ文字記録をしていました。
その影響はずっと残っていて、
日本を含むアジアでも見る事ができます。

編み図はタイプミスや言語の違いを乗り越え、
世界的に編み方を共有するベストな方法です。

海外の編み図記号は、
JIS記号と多少違いますが、
少々考えれば予測判断できるほどの差異です。

例えば鎖編みをJISは〇で表示しますが、
海外ではドット • で表示する事があります。
長編みをJISはTの下に斜線を入れますが、
海外では細長い+で表示する事があります。

昔のJIS記号で細編みを+で表示したが、
混乱を避ける為に今は✕で表示しています。
なので昭和初期の編み図では+があれば、
それは細編みを意味しています。

これから編み記号が重要になって来ますので、
補足説明が少々長くなりました。

では、
基本的なネット編みの編み方を、
GIF画像にしました。
編み記号を結構使っていますよ。


上記画像での編みサンプルのサイズは、
百均で購入できるアクリル糸のものであり、
使う素材が違えば当然サイズも違って来ます。

例えばレース糸を使うと、
半分以下のサイズになります。

編み目の大きさは鎖の数で変えられ、
サンプルでは5目と3目ネットで比べましたが、
6目、7目と増えて行けば、
編み目の大きなネット編みになります。

そして、
上記編みサンプルは「往復編み」と言って、
布の様に平面に広がるスタイルです。

「往復編み」以外に、
円筒状に立体的編める「筒編み」があり、
セーターの胴体や小物の袋、バッグ等、
作品で多く使われる編み方です。

ネット編みの筒編みで最も簡単な方法は、
段を意識する必要がなく、
どんどん編み目を被せて行く編み方です。
画像を使って見てみましょう。


こうして被せて段を増やして行きますので、
段の始まりは少しずつ左へずれて行きます。
まあ作品の見た目には影響がないですが、
作品として編み終りは被せる目にしないと、
やはり高さの違いが分かるものです。

なので、
各段の始まりに印を移動させましょう。
作品の必要な高さまで編んでから、
被せ目を編み終わったところで糸処理をします。

レース作品で良くある事ですが、
色々な模様を混ぜた変化がある作品で、
ネット編みでも段ごとにちゃんと閉じて、
1段ずつはっきり分ける方法はないの?

にゃっ、あります!
作品ページからモチーフやドイリー等、
一部にネット編みが使われている、
レース作品の記事を見て下さいね。

せっかちな人ならきっと、
ネット編みで何ができるの?と思いますね。
ネット編みだけでも沢山の作品ができ、
幾つか Pinterest から画像を引用しますので、
ぜひ自分のインスピレーションを、
ゲットして下さい!






この基本のネット編みをアレンジした、
変わりネット編みは数多く存在していますが、
筆者の審美眼による数種類を記事にしています、
ぜひ編み模様のコーナーを覗いて見て下さい。

最後に、
英語で crochet net で調べると、
今回の基本的ネット編みの他に、
四角いネット編みの作品も沢山あります。

日本ではその四角いネット編みを、
「方眼編み」と言います。
次は基本の方眼編みを覚えましょう