エプロンと言うと、アジア文化では前掛けが多いですね、パターンが多いのでデザインも様々あります。フリフリなフリルを付ければコスプレイ業界でも必須アイテムとなってますよね。

   今回、心を惹かれたのはドイツの民族服で多く見る、古典ヨーロッパ風前後 合わせのエプロンです。これまでのエプロンイメージとは違います。

   この様な前後合わせのエプロンの原型はほぼ直線裁ちでシンプルなものです。素材は綿麻の様な丈夫なものが多く、前掛けだけでなく、後ろ身頃もしっかり前と同じ長さで、両脇の交差する紐やベルトで体に固定します。なので凹凸のあるからだにフィットさせるタッグなども気にすることがありません。

   アジアと違って、古典ヨーロッパ風エプロンに後ろ身頃が何故必要なのかは、文化の違いから来るものと思います。草原に座ったり、野原の石に腰掛けたりで、お尻の方もドレスを守るエプロンが必要なんですね。

   肩紐の留具にアクセを付けたり、ベルトに皮の用具カバーを付けたり、生地に刺繍したりで、色んな人のファッションセンスもフルに活かせることができます。

   そして歴史の流れに従って、古典ヨーロッパ風エプロンも、更にファッションとして進化していきます。生地によっては防寒機能もしっかり備わってますよ。


      このタイプの前後合わせ形エプロンなら、コーディネートによっては、あのチャイニーズドレスの美しいスリットを彷彿させるおしゃれができます。

   ずっと前から一着は作りたいと思っていました。編み物で作るか、近代刺繍で飾るか、はたまたリメイクでパッチワークふうに作るか…と数年前、悩んでいるうちにうっかり忘れ、最近動きやすい日常服を考えたところ、思い出しました。

   これから数日をかけて作りたいとと思います。できたらここに載せたいと思います。


追加:

   機能性よりもファッション性を重視した前後合わせ形エプロンが欲しくて、レース糸を沢山在庫したから、レース編みのエプロンドレスを作りました。結構気に入ってまして、透かし模様なのに早春での保温効果もなかなかでした。


   脇の紐にはついでにタッセルを付けたことで、さらにオシャレ感を醸し出します。使ったモチーフは下記記事の中にある赤い色のもので、合計32枚で繋ぎました。


   同じ形のレース編みのエプロンドレスでも、モチーフ一つで、全く違う イメージのものができます。そこが編み物の魅力とも言えます。