かつて昭和初期に「直線裁ち」が流行り、各家庭で洋裁が得意でない婦人達でも、あまり無理をすることがなく、日常に必要な家族の服を作っていました。上記段繋ぎのギャザースカートは、まさに直線裁ちの典型例です。

   日常によく使われる生地を使えば日常に使うスカートになるし、非日常に使われる生地を使えば、ドレッシーなスカートになり、上着との組み合わせ次第でパーティーでも引けを取らない。

   例えば下記画像にある、良くシフォンドレスと言われる半透明な素材、ソフトでしなやかなだけに、着る人の動き次第で個性を表現できます。日常の贅沢な一着としても、パーティーの主人公を包む美しい衣としても、十分に値します。

   この段繋ぎのギャザースカートの面白さは、同じ生地を使って裁断の上縫い合わせるよりも、上記中央画像の様に、異なる生地を使うことで、独特なイメージを作り出します。


   上記の様にトーンを揃えた異色切り替えたものは、日本でも受け入れられやすいでしょう、日常のスカートとして使っても全く問題がありません。

   もっと強い個性を好む場合は、もっと強烈な色合わせを使ってみるといいでしょう、色合わせさえ成功すれば、非常に個性的なギャザースカートが出来上がります。ただし色合わせに失敗すると……

   色を熟知していなければ、まずは色合わせについて勉強して見ましょう。

「色彩調和を知る上でのカラースキーム」

  色について熟知できた次に、海の西側の方たちのセンスを見てみましょう。





   この上三種は日常によく見かける生地合わせの方法ですね。ジーンズを沢山持っている方、ソフトな生地なら、それもいいと思います。


   生地の切り替えを極端に活かせると、パッチワークの段繋ぎギャザースカートになります。人それぞれ好みが大分違うので、手作りが好きな人はパッチワークが好きけど、そうでない方は評価せずに、通り過ぎてくださいね。

   家では古着を数着集めてから、パッチワークにしてリメイクするのが普通です。新しい生地を、わざわざ細かく切るような勿体無いことはしません。スカートの段数もギャザーのボリュームも自由にすることができるから、リメイクには最適なアイテムですね。

   私も今回、一気に3着作りました。お恥ずかしいですが、画像を載せます。


      直線裁ちなので、スカートの長さと各段への割り振り高さを決め、ギャザーボリュームによる横幅の生地量さえ分かれば、裁断できますね。あとは私が使った縫い方と使うステッチを順に説明します。

① 裁断生地を横方向の筒状に縫う(3目置き返しぐし縫い
➁ 縫い代のかがり(ブランケットステッチ又はV字かがり
➂ ギャザーを寄せながらの段繋ぎ(3目置き返しぐし縫い
④ 縫い代のかがり(ブランケットステッチ又は2本Vかがり縫い)
⑤ 裾処理(お好きなかがり縫い)
⑥ ゴム通しを縫う(3目置き返しぐし縫い)
⑦ ゴムを通す

   以上、色と生地の大きさで味が違ってくるから、何度でも作ってみて、思わぬ傑作ができるかもよ。